Finschiaプラットフォーム
Finschiaプラットフォームは、Finschiaを基盤としたサービスを開発する際に必要なすべてを提供します。
Finschiaプラットフォームを構成している3つのコンポーネント、Finschia、LINE Blockchain Developers、DOSI Walletはそれぞれ以下のような役割を果たします。
- Finschia - ブロックチェーンメインネット
- LINE Blockchain Developers - Finschiaの機能を利用するために必要なコンソールやAPIを提供する開発プラットフォーム。アイテムトークン(NFT(non-fungible token))の作成・鋳造・転送・焼却、ブロックチェーンのトランザクションの記録・取得およびサービス管理機能を提供します。
- DOSI Wallet - LINE IDと紐づく統合型ウォレットサービス。ユーザーが保有するトークンを取得・転送できます。LINE Blockchain Developers APIを使用すると、サービス内でDOSI Wallet機能を使用できます。
以下で各コンポーネントについてより詳しく説明します。
Finschia
Finschiaは、TestnetとMainnetという2つの独立したブロックチェーンネットワークを提供します。
TestnetとMainnet両方ともLINE Blockchain Developersを通じてのみ利用できます。
- Testnet
- ブロックチェーンTestnetで、イーサリアムのRopstenやRinkebyのようにMainnet 環境と同じ開発環境を提供します。
- 実際のサービスを起動する環境ではなく、テスト用です。各サービスは、最大 100のユーザーウォレット(DOSI Wallet)にトークンを送信できます。
- Mainnet
- ブロックチェーンのMainnetで、実際のサービスを起動する開発環境です。
- Mainnet内でユーザー間のトークンの転送機能を使用するには、審査委員会の承認が必要です。
Testnet | Mainnet | |
---|---|---|
技術構造 |
| (Testnetと同じ) |
用途 | 開発およびテスト用のみに使用可能で、実際のサービスリリースは不可能 | サービスを商品化するための実際の環境 |
一般ユーザー |
| 制限なし |
ユーザー数 | サービスが直接トークンを鋳造して、ユーザーに転送可能
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Finschiaについてもっと詳しく知りたい方は、Finschia Docsをご覧ください。
LINE Blockchain Developers
LINE Blockchain Developersは、Finschiaを利用するサービスが使い慣れた環境で開発できるように、コンソールとAPIを提供します。 LINE Blockchain Developersの機能は以下のとおりです。
- サービスの管理
- Finschiaと連携するブロックチェーンサービスを作成、取得し、サービスのメタデータを管理できます。
- サービスウォレットの管理
- 運営に必要なサービスウォレットを用途に応じて作成、管理できます。
- サービスウォレットの残高やトランザクションの履歴を取得し、ブロックチェーン上での取り引きが正しく行われているか確認できます。
- LINE Blockchain Developersがサービス会社の代わりにkeyを管理することで、Keyの管理負担を減らします。
- ユーザーウォレット(DOSI Wallet)の管理
- LINE Blockchain Developers APIを使用し、ユーザーウォレットのDOSI Walletと簡単に連携できます。
- サービスは、連携機能を利用してユーザーごとにウォレットを作成し、残高やトランザクションの履歴を取得できます。
- Tokenの管理
- アイテムトークン(NFT(non-fungible token))の鋳造・転送・焼却などの機能を提供します。
DOSI Wallet
DOSI Walletは、Finschiaを使ったサービスのデジタル資産の保管・転送を可能にする統合ウォレットです。ユーザーは、DOSI WalletでFinschia上の資産情報を取得したり、送金したりすることができます。サービス提供者は、DOSI Walletを自社サービスに統合し、ユーザーがサービス内で資産にアクセスしたり、転送したりできるようにします。
DOSI Walletは、LINEを含めたさまざまなSNSアカウントで登録できます。登録後に割り当てられるユーザーウォレットは、登録に使用したアカウントと1対1で紐付きます。DOSI Walletに登録すると、チェーンを選択したり、Testnet ベーストークンかMainnetベーストークンのどちらかを取得できるようになります。
DOSI Walletの主な機能は以下のとおりです。
分類 | 主な機能 |
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アカウント管理 |
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資産の管理 | |
キーの管理 |
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LINEプラットフォームの活用 |
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環境 |
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LINE Developersとの関係
LINE Developersは、誰もがLINEを基盤とした機能を使用できるようにframeworkやAPIを提供する開発者向けのポータルサイトです。
LINE Developersは、プロバイダーとチャネルで開発環境を整えます。 LINE Blockchain DevelopersとDOSI WalletもLINE機能を利用するため、LINE Developersのプロバイダーとチャネルが必要です。 Finschiaを使ったサービスを開発する前にLINE Developersの案内に従ってLINE Developersに登録してください。
Finschia用のチャネルはブロックチェーンサービスタイプで、このタイプのチャネルを作成すると、LINE Blockchain Developersの機能に加えてLINEログインやMessaging APIを利用できます。
LINE ログイン
LINEアカウントでSSO(Single sign on)をサポートするログイン機能です。 DOSI Walletは、LINEアカウントでのみ登録できるため、使用するには必ずLINEログインを連携する必要があります。 詳しくは、LINE ログインガイドを参照してください。
Messaging API
LINEユーザーにメッセージを送るAPIです。Messaging APIを使用すると、専用ボットを作成してさまざまなタイプのメッセージを送信できます。使用有無は、サービスが選択できます。 詳しくは、Messaging API ガイドを参照してください。